21世紀の新常識サプリメントに対する心理的抵抗をガリレオの天動説を例に考える。

マクガバンとガリレオ

JAMA(アメリカの権威ある医学界専門誌)、もう邪魔しません

2002/07/16
先月、サプリメント先進国アメリカでコペルニクス的転回と表現できる見解が発表されました。

これは、

これまで信じていた「天動説」が間違いで、
「地動説」が正しかった、

とカトリック教会が認めたことに匹敵する大事件です。

今日のテーマはこれです。

人間は、
いかに真実から目を背けたがるか。


では、行ってみましょう!


JAMA、もう邪魔しない

JAMAという権威ある団体があります。
ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエイション、
アメリカの医学界専門誌です。

そのJAMAが20年間唱え続けてきた自説をくつがえし、
ビタミンの効能を認め、
最低一日一粒のマルチビタミン剤の摂取するよう
新しくガイドラインを訂正しました。


サプリメント先進国の最新事情

サプリメント先進国アメリカのお話です。
つい先月のお話です。

アメリカのお医者さんたちは20年経ってようやく、

自分たちが間違ってました、
サプリメントを積極的に利用すべきです、


と認めたのです。


アメリカのお医者さんはバカですか?

栄養学の知識がない人でも、
ビタミンが重要な働きをすることぐらい知っているはずです。

ですが、まァ、認めたくないわけです。
医学界としては。

なぜって、
健康な人が増えると、商売あがったりだから。


どんどん国民がガンや心臓病や脳卒中になって、
どんどん自分の病院に患者がやってきて、
高度な手術をほどこし、
高価な設備で検査して、
長いこと入院してもらい、
いくつも薬をわたして薬漬けにしなくては、

とんでもない額の医療費を
正当に請求することができません。
死活問題です。

でも、そんな「本音」をさらけだすわけにはいかないですよね。
仮にも人の命をあずかるお医者さんです。
聖職者です。

ですから、
現代食が国民の健康に深刻な打撃を与えているという動かしようのない膨大な事実(マクガバン・レポート)を突きつけられても、
こんなことをうそぶいてました。

ビタミン剤なんて摂るだけムダ!
ビタミン剤なんて摂るべきじゃない!

今から20年前のことです。


マクガバンとガリレオ

前にも紹介しました、マクガバン・レポート。
アメリカ上院栄養問題特別委員会が提出したレポートのことです。

マグガバンというのは同委員会の委員長の名で、
ジョージ・マクガバンという当時副大統領候補の政治家でした。

フォード大統領の命を受けた委員会は、
2年の歳月をかけ、
3000人の証人を集め、
いっこうに病人が減らない理由、医療費が下がらない理由を突き止めました。
それは5000ページにもおよぶ膨大なものでした。

 「マクガバンレポート」をおさらいする


この報告が提出されたのは1977年、今から25年前のことです。
この膨大なレポートの抄訳がこの本です。

 マグガバン・レポートの抄訳(↓↓↓)
 『今の食生活では早死にする [最新改訂版(2002.7月)]』(今村光一監訳 リュウブックス \848)
 [アメリカが医療に本腰を入れるきっかけとなったマクガバン報告の抄訳]


この本です >>>  サプリメント・マニュアル



このレポートは、ガリレオの『天文対話』と考えると、
理解しやすいと思います。


ガリレオと天文対話

ガリレオ・ガリレイ、知ってますよね。
望遠鏡をのぞいて天体観測して、
コペルニクスの唱えた地動説を支持した天文学者です。

ローマ・カトリック教会は1616年に「コペルニクスの説は間違いだ」と宣言し、ガリレオに二度とこの説を支持、弁護してはならないと命じました。
ガリレオはしぶしぶそれに従いました。

それから16年後、
ガリレオは二つの世界観について論じた本を書き上げました。
天動説(アリストテレス説)と地動説(コペルニクス説)です。
どちらの説も支持してません。ただ論じただけです。
きびしい検閲を受け、教会の公認も取りつけました。
『天文対話』という本です。

この本は出版後、ヨーロッパ中でもてはやされました。
地動説を支持、弁護してはいません。
ですが、人々は地動説を受け入れる説得力のある議論とみなしていました。

そのことは教会の知ることとなり、
ガリレオは 異端審問にかけられました。
異端決定です。
ガリレオは敬虔なカトリック教徒でしたが、破門されました。
終身刑を言い渡され、死ぬまで幽閉されました。

その後、科学はさらなる進歩を遂げ、天体観測の技術も格段に向上しました。
もう地球は宇宙の中心で、地球の周りをあらゆる星々が回っている、
という世界観は過去のものになりました。
当然、教会もそれを認めなくてはなりません。(イヤかもしれないけど)

それを認めると言うことはつまり、
ガリレオの言ってることは正しかった、と認めることです。

かつて強権を発動し、2度も屈服させたガリレオの破門を解かなくてはなりません。

で、解いたんです。
ついに。


ここでクイズです♪

カトリック教会はガリレオの破門を解いたのですが、
それはいつだったでしょう?

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クイズの答え♪

10年前です。


10年前?

10年前です。

ついこの間ですね。
1992年のことです。

ガリレオが破門されて360年目
彼が死んでから350年経ってます。


 確かめたい方、どうぞ(↓↓↓) 
<http://www.shinko-keirin.co.jp/hakubutukan/no2/no2.htm>


マクガバンの場合

さて、マクガバンです。
当時副大統領候補に推されるほどの有望な政治家でした。

フォード大統領から栄養問題特別委員会の委員長に任命され、
徹底的に調査を開始しました。

おかげで政治生命は絶たれました。

「現代医療は手術や薬に頼りすぎ、栄養を無視した片目の医学だ!」

「肉ばっかり食べて野菜や果物を食べないから早死にするんだ!」

と、
そんなことが書いてあるわけです。
全米医学界、畜産業界がだまっているわけありません。

翌年の副大統領選、落選しました。


もうジャマしません

マクガバン・レポートが提出されて25年。

6月19日付けのアメリカの新聞、アリゾナ・デイリー・スターに
こんな見出しの記事が載りました。

JAMA reverses stance,endorses vitamin pills.
JAMAが自説をひるがえす、ビタミン剤を推奨

その記事の一部を紹介します。

長年、ビタミン剤の利用に否定的立場をとっていたJAMAは全ての成人男女は少なくとも、一日一粒のマルチビタミン剤を利用するようにと勧める。ここ数年で急速にビタミンについての効用が科学的に明確に理解されはじめ充分な量のビタミン補給は癌をはじめ心臓病、骨そしょう症等の予防になる事が明らかであると、JAMAの新しいガイドラインを訂正した。ロバート・フレッチャー及び、キャサリン・フェアフィールド両医学博士が発表。(以下略)

(『ARIZONA DAIRY STAR/Wednesday,June,19,2002』より)


突っ込んでおきますか

サプリメント先進国アメリカで、
ようやくサプリメントが「教会公認」となったわけです。

さすがに350年、360年もかかりませんでしたが、
20年、25年かかりました。

ひとこと突っ込んでおきますか。

「遅いよ!」


人類の「常識」、未来の「常識」

数百年後、もしくは数十年後、
栄養補給、健康増進のためにサプリメントを利用することは人類の「常識」になっていると思います。

もちろんそのときも地球はどこまで行っても平らだとか、
象の上に乗っかっているんだとか信じている人はいると思いますが。(ビタミン剤なんて摂るだけムダ! ビタミン剤なんて摂るべきじゃない!)

ただ今はガリレオが『天文対話』を発表した直後のような状況なのかもしれません。

サプリメント、まだまだ新奇な存在です。
ですが、今、このメルマガを読んでいるアナタは、
未来の「常識」についての最新情報を受け取っているのです。
                          おしまい


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